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ロシア軍によるウクライナへの武力侵攻に対する声明2022.03.11

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ロシア軍によるウクライナへの武力侵攻に対する声明

 

ロシア軍によるウクライナへの軍事的な侵攻と武力による攻撃に対して、被爆地ヒロシマの『安芸門徒』、『「御同朋の社会をめざす運動」安芸教区委員会』は強く抗議するとともに、世界ではじめて原爆被爆地となったヒロシマにとって、再び被爆者を生むことがないよう、ロシア政府をはじめ、世界各国において核戦力による威嚇や使用、開発の即時廃止を求めます。

　戦争の悲惨さを伝えるため、被爆者をはじめとした戦争の惨禍を身をもって体験した人たちは、その悲しみを語り継いでくれました。その歴史によって世界中の多くの人々が非戦平和への思いをあらたにし、それぞれの立場において平和社会の構築に努めてきました。そうした世界中の人々の思いを蔑ろにし、軍事力によって他国へ侵攻する行為は断じて許せるものではありません。

　安芸教区では毎年「全戦争死没者追悼法要」をお勤めしています。これは日本人の戦争死没者だけを対象としているのではなく、全世界で起こった戦争や紛争によって犠牲となられた方々を対象としています。それは敵や味方の区別を超え、人々の平等を願う「怨親平等」の教えに基づいています。「他を滅ぼす道は己を滅ぼす道、他を生かす道こそ己の生かされる道」と仏法に聞き、悲しみの歴史、事実の学びが戦争の抑止力となることを訴えます。

　いのちの尊厳を踏みにじり、憎しみの連鎖を生む武力侵攻を即時中止し、安穏な生活が一刻も早く取り戻されることを切に願います。

合掌　

2022（令和4）年3月11日　　　　　　　　

浄土真宗本願寺派　　　　　　　　　　

安芸教区教務所長　  榮　  俊 英　

 

「御同朋の社会をめざす運動」安芸教区委員会　　　　　　　

委員長　  河 野 行 昭　

平和･環境部会部長　  故 選 義 法