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第42回千鳥ヶ淵全戦没者追悼法要について2022.09.14
宗派ホームページ:第42回千鳥ヶ淵全戦没者追悼法要について



千鳥ヶ淵全戦没者追悼法要の願い
 私たち浄土真宗本願寺派では、戦後、本願寺ならびに大谷本廟において、「戦没者追悼法要」を修行してまいりました。あわせて1981(昭和56)年から、毎年9月18日に、東京都千代田区にある国立千鳥ヶ淵戦没者墓苑において、「全戦没者追悼法要」をお勤めしてまいりました。
 「全戦没者」という言葉には、人類が繰り返してきた戦争によって、尊いいのちを失われた世界中の全ての戦争犠牲者への思いが込められています。
 また、毎年お勤めしている9月18日は、15年にわたる「アジア・太平洋戦争」につながっていった「満州事変」の発端である「柳条湖事件」が1931(昭和6)年に起こったその日でもあります。
国立千鳥ヶ淵戦没者墓苑は、1959(昭和34)年に建てられた国立の墓苑で、主に「アジア・太平洋戦争」で亡くなられた軍人から民間人にいたるまでの、ご遺族のもとに帰ることのできなかった約35万の方々のご遺骨が納められています。
 それらの経緯からしても、この墓苑は、国籍・思想・信条などを超えて、全ての戦没者を追悼するに相応しい厳粛にして大切な場所であると言えます。
1995(平成7)年4月15日に本願寺で厳修された「終戦50周年全戦没者総追悼法要」に際してのご親教でご門主は、「宗祖の教えに背き、仏法の名において戦争に積極的に協力していった過去の事実を、仏祖の御前に慚愧せずにはおれません」と、宗門の戦争にかかる責任を明らかにされ、平和を求める念仏者としての決意を表明されました。
 また、2004(平成16)年5月24日には、総局が、「戦後問題」に関する「宗令」「宗告」を発布し、宗門として改めて「宗門における『戦後問題』への対応に関する総局見解」を示しました。その中で「戦時下における宗門は、政治の全体主義化・軍国主義化とともに厳しい法の統制をうけながら、国策としての戦争や国体護持に協力してきました」とし、「このうえは、『世の中安穏なれ』『仏法ひろまれ』との宗祖の遺訓を体し、過去の歴史への反省に立って、戦争のない平和な世界を築いていくため、世界中の人びととの交流と対話をとおして、非戦・平和への取り組みをさらに進めていく所存であります」との決意を表明しました。
 そうした立場から、国立千鳥ヶ淵戦没者墓苑で追悼法要を修行することは、日本の侵略戦争に協力した私たちの宗門の過ちを反省し、慚愧の思いをもって、戦争のない世界を築くという願いのもと、平和への誓いを新たにすることに他なりません。
 本法要を機縁として、全ての戦没者の方々を追悼するとともに、今後ともそれぞれの立場で非戦平和への取り組みを進めさせていただきましょう。

─千鳥ヶ淵全戦没者追悼法要委員会─



【「平和宣言」「平和の鐘」】

恒久平和への願いを新たにするため、「平和宣言」を行い、「平和の鐘」を撞きます。「讃佛偈」に「響流十方」とお示しのように、仏の教えが十方に響き渡ることの願いから、寺院において仏法を伝える大切なものとされる鐘の響きと、力強い「平和宣言」によって、平和への誓いと願いを新たにします。

「平和の鐘」実施のお願い

千鳥ヶ淵戦没者墓苑から発信する恒久平和への思いが、仏のみ教えとともに国内外に響き渡ることを願い、各寺におかれましても、法要と同時刻(13:15~13:20)に、梵鐘(または喚鐘など)を撞いていただきますようお願いいたします。









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